教材イラストレーターの仕事内容と重視されるポイント

「子どもたちが使う教材のイラストを手がけてみたい」
「イラスト制作のスキルを教育方面にも活かしてみたい」
このように考えたことのあるイラストレーターの方は決して少なくないでしょう。教材に掲載されるイラストにはさまざまな注意点があるため、制作に携わる際には重視すべきポイントを知っておくことが大切です。
この記事では、教材イラストの種類や重視されるポイントについてわかりやすく解説しています。教材イラストレーターを目指す方法にもふれていますので、ぜひ参考にしてください。
Contents
教材イラストの種類
教材のイラストと一口に言っても、いくつかの種類があります。多く見られるパターンとして挙げられるのは「キャラクターなどのカット」と「学習内容の図示・図解」の2つです。
キャラクターなどのカット
教材のイラストに多く見られるのが、誌面に楽しさやかわいらしさを添えるキャラクターなどのカットです。学習教材はその性質上、誌面が文字中心になりがちです。教材を使用する児童生徒の対象年齢が下がるほど、文字だけの誌面は味気ない印象を与える可能性があります。
教材の随所で励ましや問いかけのメッセージを伝えるキャラクターが登場することで、メリハリの利いた誌面になります。また、「文字だらけ」といった印象を和らげ、親しみやすさをもたらす効果が期待できるでしょう。
学習内容の図示・図解
教材イラストの中には、教材の内容に直接関わるものもあります。学習事項をわかりやすく図で示したり、視覚的にわかりやすい図解を挿入したりするパターンです。こうしたイラストを制作するには、学習内容をある程度理解している必要があります。
たとえば英語の教材であれば、登場人物が「どんな場面/状況で」「何について話しているのか」をイラストで表現している場合があります。実務では制作するイラストの内容説明や和訳文が添えられているケースがほとんどですが、英文の読解力があれば制作意図をさらに捉えやすくなるでしょう。
教材イラストで重視されるポイント
教材に掲載されるイラストには「学習面への配慮」「倫理面への配慮」が求められます。それぞれ、よくある例とともに見ていきましょう。
学習面への配慮
学習面への配慮とは、イラストを通じて正確な知識が身につくように配慮することを指します。たとえば、夏を連想させるイラストとして「カブトムシ」のカットを描く場合を考えてみましょう。カブトムシの足が「頭部」や「腹部」からも生えているとすれば、正確な図とはいえません。昆虫の足は6本とも「胸部」から生えているからです。
細かいことのようにも思えますが、イラストは視覚的なインパクトが強いため子どもの記憶に残りやすい傾向があります。デフォルメして描く場合も、子どもが誤った知識のまま覚えてしまわないよう正確さへの配慮が必要です。
倫理面への配慮
特に人物のイラストを描く際には、倫理面への配慮も求められます。たとえば、次のような点には特に注意する必要があるでしょう。
・手の指が5本ともはっきり見えるように描かれているか
・性別役割を固定していないか(NG例:母親はエプロン姿、父親はスーツ姿など)
・身体的特徴を強調しているように感じられる表現はないか(NG例:寄り目など)
差別的な意図がなかったとしても、「見方によっては差別的な表現と捉えられかねない」表現は一般的にNGと考えてください。
教材イラストレーターを目指すには?
イラストレーターの方が教材の仕事に携わるには、何から始めればよいのでしょうか。具体的な取り組みの例を紹介します。
さまざまな教材のイラストを見る
まずは、さまざまな教材に掲載されているイラストをたくさん見ることが大切です。イラストのタッチやテイストに加え、どういったところに学習面・倫理面への配慮がなされているのか、じっくりと分析しましょう。
たとえば、複数の子どもが描かれているイラストが掲載されていたとすれば、男女比はどうでしょうか。子どもたちの服装や服の色、髪型はどのように描かれているでしょう。どういった点に多様性への配慮が感じられるでしょうか。そういった視点に立って数多くのイラストを分析してみてください。
出版社や教材編集プロダクションに応募する
教材のイラスト制作の仕事は、教材出版社や編集プロダクションが募集していることがあります。各社のホームページ上に外部スタッフ募集ページや応募フォームが設けられていないか確認してみましょう。
応募時には、過去の実績をまとめたポートフォリオを用意しておくと有力なアピール材料となります。子ども向けの制作物(児童書など)がある場合は、ポートフォリオで優先的に紹介するとよいでしょう。
教材特有の注意点を押さえてイラストを制作しよう
教材のイラストには、学習面・倫理面への配慮が他ジャンルよりもいっそう求められます。教材特有の注意点や重視されるポイントへの理解を深めることで、教材イラストレーターとして活躍できる可能性が高まるでしょう。
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